【映画感想】「アラジン Aladdin(2019)」 – ウィル・スミス目立ちすぎ! 豪華絢爛なエンターテインメント大作

投稿日:2019年6月9日
最終更新日:2021年3月14日

満足度: 7点/10点満点 ★★★★★★★☆☆☆

あらすじ

美しい砂漠の王女ジャスミンのもとには他国の王子が求婚に訪れるが、彼女は興味なし。民のために自分が王位をつぐことを熱望していた。

そんなある日、王室を抜け出して街にいた時に出会った青年アラジンに窮地を助けられ、2人は惹かれ合っていく。しかし、アラジンがジャスミンに会うためにお城に忍び込んだところを、国務大臣であり魔術師のジャファーに捕まってしまう。

王国を奪う野望を持つジャファーに言いくるめられたアラジンは、ジャファーの指示で秘密の洞窟に魔法のランプを探しに行く。ランプを手に入れたアラジンだったが、洞窟の怒りにふれ、そのまま閉じ込められてしまう。アラジンが試しに魔法のランプを擦ってみたところ、ジーニーという魔人があらわれ、願いを3つ叶えてくれると言いだすのだが……。

 

レビュー

※結末についてハッキリとしたネタバレはありませんが、映画の展開やシーンについて触れています

絢爛豪華なアラビアンナイトの世界観は圧巻

まず最初に目を引くのは、細部までつくり込まれたアラビアンナイトの世界。雑多な街並みと美しい王宮が調和しており、ディズニーのアラジンの世界に迷い込んだような気持ちになれる。

アラジンは心根は優しいが手癖が悪い盗人で、完璧な正義の味方ではなく人間臭い主人公像になっているので親近感がわく。

アラビアの街を駆け抜けるアクションシーンも疾走感があって夢中になれるし、ミュージカルパートもバリエーション豊かで、特にミュージカル好きでもない私でもバッチリ楽しめた。個人的にはウィル・スミスの「Friend Like Me」が耳に残りすぎて、家に帰ってからもYoutubeの公式音源をリピートで聞いてしまったほど。

 

これじゃ「アラジン」じゃなくて「ジーニー」だよ!

この映画の真骨頂は、ウィル・スミス演じるランプの魔人・ジーニーが現れた後のドタバタ劇にある。登場時に厳格で偉大な雰囲気の魔人を演じたかと思えば、一転してふざけまくり。

華麗なダンスと笑えるジョークをマシンガンのように畳みかけてくるジーニーは、完全に映画を喰っている。王宮でのアラジンとジーニーのやり取りはバカバカし過ぎてとても笑えて、映画館でもあちこちで笑いが起こるほどだった。

個人的には大満足な演技だったのだが、ディズニーのアラジン好きが観たときに「いやジーニー目立ちすぎでしょ……」と引いてしまう可能性もあるかも。ジーニーのインパクトが強すぎて、少し原作のアラジンの世界観が薄まっているようにも感じた。

 

最後はしっかり感動できて、誰でも楽しめる安心感がある

とはいえ、序盤はミュージカルタッチ、中盤はコメディタッチと進んでいき、最後はシリアルな展開から、しっかり感動できる構成になっている。年齢を問わずに楽しめるストーリーになっているのは、さすがディズニーといったところ。

逆に言えばあまり意外な展開は無いし、王道で読みやすいストーリーともいえる。しかし、ウィル・スミスの怪演とゴージャスな雰囲気がしっかり頭に残る、とにかく楽しい映画だった。


投稿者: wakky

映画と旅行が大好きなエンジニア。お酒、ゲーム、読書も好き。

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