満足度: 9点/10点満点 ★★★★★★★★★☆
レビュー
※結末についてハッキリとしたネタバレはありませんが、映画の展開やシーンについて触れています
華麗なる悪の紳士たちによる騙し合い
イギリス・ロンドンを舞台に、総額500億円にも相当する大麻ビジネスを立ち上げたミッキーは事業を売却しようとしていた。その噂を聞きつけた大富豪やチャイニーズ・マフィアが動き出す。さらに金を狙った私立探偵、格闘技ジムのチンピラ達なども絡み、壮絶な蹴落とし合いが始まる…というお話。
監督はスナッチやシャーロック・ホームズ、アラジンなどでおなじみのガイ・リッチー。キャストはマシュー・マコノヒー、チャーリー・ハナム、コリン・ファレル、ヒュー・グラントなど豪華なメンバーがそろっている。
エンターテインメントに全振り!先が読めない展開の連続
この映画を観ることで何か学ぶことや考えさせられるようなことは全くないが(笑)、大規模な麻薬プラントを巡った悪党たちの騙し合いはスリルがありつつ、先が読めない展開の連続でドキドキする。
作中には激しい銃撃戦や格闘シーン、歌とダンスなどもちりばめられており、ど派手で華やかな雰囲気になっている。とにかくエンターテインメントに突き抜けた映画。キャストの演技も良くて、マシュー・マコノヒー演じるミッキーからは巨大麻薬ビジネスを一代で立ち上げた凄みがただよっているし、ヒュー・グラント演じる探偵のフレッチャーのゲスだけど抜け目のないキャラクターは強烈で印象に残る。
そして強烈なキャラクターたちの会話のセリフ回しもいちいちカッコいい。
頭からっぽにして楽しめるクライム映画
前半、フレッチャーの語りでストーリーが進んでいくのはやや説明臭く感じた部分もあるが、映画の内容を観客の頭にスッとしみ込ませるには良い導入だったかも。ストーリーもそこまで複雑ではなく、普通に観ていれば自然に頭に入ってきた。
ラストまで気が抜けない展開の連続で、誰が勝つのか最後までわからない。頭をからっぽにして、派手なアクションシーンやドキドキ感を楽しみたいときにはピッタリの作品。