満足度: 8点/10点満点 ★★★★★★★★☆☆
レビュー
※結末についてハッキリとしたネタバレはありませんが、映画の展開やシーンについて触れています
精神病棟がある閉ざされた孤島での捜査
連邦保安官テディが相棒のチャックと向かったのはシャッターアイランドという孤島にある精神病院。レイチェルという女性の患者の失踪事件の捜査のために島に入ったテディだが、島には異様な雰囲気が漂っており…という内容。
マーティン・スコセッシの映画は好きなんだけど、シリアスで重厚な内容のものが多いのであまり気軽に観れない。このシャッター・アイランドも前々から観ようと思っていたのだが、今回やっと腰を据えて鑑賞。
島の人間の不自然な態度に膨らんでいく違和感
行方不明の患者・レイチェルを捜索するテディとチャックの捜査がストーリーの中心になるのだが、精神病院の医師やスタッフ、患者や警備員まで含めて、全ての人間の態度がおかしい。保安官のテディも謎のフラッシュバックや頭痛に悩まされ、やがて相棒のテディにも疑惑が持ち上がる。
謎が謎を呼ぶ展開が不気味で、とにかく頭に「?」マークがいっぱい浮かんでいく。ショッキングなシーンも多いのだが、先が気になって必死に頭を働かせて映画のシーンを追っていった。
衝撃的なラストは見返し必須
ラストはなかなか衝撃的なのでネタバレはしないが、個人的には「そういうことだったのか」と納得がいく終わり方だった。ラストを一回知った上でもう見返すと、また違った目線で観ることができる。まぁすごく斬新なラストかというとそうでもないし、勘が良い人なら途中で気づきそうではあるが、島の人間のセリフや態度など、不自然に思っていた点が一気に溶けていく感覚があってスッキリした。
全体的に陰鬱な雰囲気の映画なので好き嫌いはあるかもしれないが、重厚なサスペンス映画を観たいときにはオススメできる映画。