満足度: 7点/10点満点 ★★★★★★★☆☆☆
レビュー
※結末についてハッキリとしたネタバレはありませんが、映画の展開やシーンについて触れています
珍しく(?)頭脳派を演じるヒュー・ジャックマンが新鮮
この作品ではヒュー・ジャックマン演じる天才ハッカーのスタンリーが、ジョン・トラボルタ演じる謎の男ガブリエルの依頼を受けたことから、国家を巻き込む巨額金強奪計画に巻き込まれる様子を描いている。
ヒュー・ジャックマンといえば、私の中では肉体派俳優としてウルヴァリンとかリアル・スティールとかアクション映画で大活躍している印象があるが、この映画では頭脳派の天才ハッカーを演じているのが新鮮だった。ただ、本作で演じている役もキャラクター的には粗暴で豪快な感じはするので、演技自体は見慣れた感じではあったかな…笑
謎が深まる映画の展開は見もの
鮮烈な印象を残すシーンから映画が始まり、観客を引き込んでおいてから時間をさかのぼって経緯を描く構成は好き。また、ガブリエルと行動を共にするジンジャーの正体や謎の死体など、先が気になる展開が続く。古めの映画だけどアクションシーンは今観ても十分迫力があるし、ハラハラするスリリングなシーンが多く、最後まで飽きずに観ることができた。
どうでもいいけど、途中でハル・ベリーのトップレスシーンなどあるので、家族で観ていたら少し気まずくなるかもしれない。
ラストはしっかり伏線回収してるがちょっとモヤモヤ
ラストはしっかり途中の伏線を回収していて「そういうことか~」と意表を突かれる感じになっていたのは良かった。(勘が良い人は途中で気づくかもしれないが)
ただ、なんだか爽やかな雰囲気で終わってるのが少しモヤモヤした。そこに至るまで罪のない人が結構死んでいるので、個人的にはもう少し因果応報的な終わり方のほうが納得感はあったかな。
そこまで強烈に頭に残る映画ではなかったが、映画の時間も90分程度と短いのでサクッと楽しむにはちょうど良い。ヒュージャックマンやジョントラボルタの演技もかっこいいので、ファンならより楽しめるはず。