満足度: 6点/10点満点 ★★★★★★☆☆☆☆
レビュー
※結末についてハッキリとしたネタバレはありませんが、映画の展開やシーンについて触れています
ビックリ系の怖さが満載の前作を踏襲
前作はスタンドバイミー的な少年少女の成長という爽やかさな要素も持ちつつ、怖いところはしっかり怖がらせてくれる映画という印象だった。ただ、背筋が寒くなるというよりはビックリ系で驚かせるシーンが多かったように思えた。
そして今作でも前作を踏襲し、ビックリ系の怖さが満載の映画だった。
怪物の造形はグロテスクで怖いが
グロテスクな化物がどんどん出てきて「うわぁ!」と叫びそうになってしまうシーンが多い。
怖いし見ててドキドキはするのだが、前作では呪われた町の歴史を紐解いていくような内容もあり、ビックリの怖さだけではなく不気味なストーリー展開を楽しめる部分があったが、今作はそれが少し薄れている気がする。
途中で化物になる前のペニーワイズが垣間見えるシーンがあったが、個人的にはああいう部分をもう少し掘り下げてくれたら映画としての深みが出た気がした。
結末は少しご都合主義か
ネタバレしないために詳しくは書かないが、結末は「え、そんなあっさりと?」と少し思ってしまった。そこに至るまでの経緯があまり無かったように思えて、唐突な解決方法の登場に面喰った感じはある。
また、各登場人物ごとに過去に絡めた恐怖のエピソードが描かれるものの、基本は全てドッキリ系なので最後には食傷気味になる。映画の時間は187分とかなり長いが、もう少し短くしてテンポ良く進めてほしかったかも。
ただ、ペニーワイズの不気味さや化物の造形のすごさは健在。前作を観た人であれば、ある程度は楽しめると思う。前作に絡めたシーンが多いので、前作を観ていない人は、まずそちらを観てからこの映画を鑑賞することをオススメする。