満足度: 6点/10点満点 ★★★★★★☆☆☆☆
レビュー
※結末についてハッキリとしたネタバレはありませんが、映画の展開やシーンについて触れています
逃げ場のない宇宙空間で襲い掛かる姿の見えない恐怖
7年間消息を絶ったあと、突如現れた深宇宙探査船イベント・ホライゾン号の調査に向かった宇宙船の船員たちの身に降りかかる恐怖を描いたSFホラー。設定的にはありきたりな感じもするが、エイリアンのようにはっきりとした敵が襲い掛かる典型的なSFホラー映画とは一味違うストーリー展開になっている。
1997年の映画なので、超美麗なCGというわけではないが不自然さは感じないし、イベント・ホライゾン号のセットも細かく作り込まれていてリアリティがある。
無機質な宇宙船で、忍びよる姿の見えない何かが船員に襲い掛かる展開は背筋が寒くなるし、なかなかハラハラさせられる。
スプラッタな表現は人を選ぶかも
映像的には、人体が損壊して血しぶきが吹き出すようなシーンがかなり多く、そういったスプラッタな表現が苦手な人にはキツイかもしれない。
私はグロいシーンは苦手ではないが、特段好きでもないので「うぇ…」と思わず呟いてしまいそうなシーンもあった。
そういう映画だとある程度は覚悟して観た方が良いと思う。
よくわからん!けど好きな人はハマる?
実は鑑賞前は、謎の地球外生命体が襲ってくるパニックホラー的なものを想像していたが、得体のしれないものに人間の内面をほじくり出される恐怖を味わう映画といった感じだった。
正直なところ小難しくて私にはよくわからない部分もあったが、Wikipediaを見るとカルト的な人気があるらしい。ありきたりな宇宙ホラーには飽きた!という人が観ると、新鮮な恐怖を体験できるかも?
個人的には、若くて今より少しほっそりしたローレンスフィッシュバーンの演技を観ることができたので新しい発見だった(笑)