満足度: 9点/10点満点 ★★★★★★★★★☆
あらすじ
東京近郊で発生した水蒸気爆発。政府が対応に追われるが、海底火山の活動による現象と結論づけられた。しかしそのとき、海面から突如巨大な尻尾が出現し、巨大生物が上陸する。
レビュー
※結末についてハッキリとしたネタバレはありませんが、映画の展開やシーンについて触れています
政治批判や愛国心を男のロマンに詰め込む
ずっと観たかったんだけど、映画館で見る機会を逃してしまった。ということで、Amazon Prime Videoでレンタル配信していたのを観た。結論から言うと、かなり面白かった!
男のロマンや政治批判、愛国心などが詰まった非常に濃ゆい映画。普段同じ映画を何度も見ないんだけど、この映画は3回くらい観てしまった。特に最後の戦闘シーンを何度もリピートした。
最初は「なんだこれ、政治ドラマか?」と思って、いまいち話に入っていけなかった。まぁ皮肉が効いていて面白いとは思ったけど、想像していたゴジラとはかなり異なっていた。ゴジラが第二段階、第三段階のあたりも、まだまだ物語の中心は政治劇。個人的には第四段階の辺りから、熱い展開になってくる。
監督のこだわりが詰め込まれた、とにかく”熱い”映画
特に、最後の新幹線爆弾のあたりはめちゃくちゃテンションがあがる。単純に展開が熱いというのもあるけど、音楽が最高。その後の戦いも終始興奮しっぱなしで、この戦闘シーンだけでも観る価値がある。物語に伏線や意味深なカットが散りばめられている辺りは、庵野監督の映画っぽい。
というか劇中の字幕のフォントとか、途中の作戦説明のBGMとかエヴァンゲリオンと同じでわかりやすい。「これエヴァじゃん」という感想もあったけど、自分が好きな表現を貫くスタイルは結構好き。俳優も、有名な人がちょくちょくチョイ役で出ているのも楽しい。あとすごく個人的だけど、自衛官役のピエール瀧の「送れっ」の言い方がなんかカッコよくて、なぜか印象に残った。
久しぶりに”熱い”映画を観たなぁ~と思った。初代のゴジラを観ると色々とまた発見できるつくりになっているようなので、初代ゴジラもそのうち観てみたい。