満足度:★★★★★☆☆☆☆☆ 4点/10点満点
(※結末についてネタバレはありませんが、映画内のいくつかのシーンについて触れてます)
あらすじ
イラクで拉致されたアメリカ人の男が棺に入れられ、生き埋めにされた状態で目を覚ます。男の傍らにはスマートフォン、ライター、懐中電灯等が置かれていた。男はなんとか道具を駆使して脱出をはかる。
感想
映画内のほとんどのシーンは棺の中で展開する。しかし、先が気になる展開がテンポ良く進み、映像の見せ方も工夫されていたので、飽きることはなかった。密室に閉じ込められる設定はよくあるけど、ここまで狭い空間に閉じ込められる映画はあまり多くない気がする。
90分間この狭い空間で、極限まで追いこまれた男を演じ切った俳優さんにも脱帽。ただ、アイディアやシチュエーションは良かったんだけど、全体的に救いが無い話。人事部長の電話とか必要あったのかな?個人的には胸糞悪くなっただけなんだけど。
ラストシーンも伏線を回収したといえばそうなんだけど、なかなか嫌な感じの回収の仕方で、個人の好みが別れそう。よく練られた映画だと感じるけど、個人的な好みには合わなかったなぁという印象。単純なハッピーエンドが嫌いな人や、救いのない話が好きな人はかなり満足できるかも?
あと原題の「Buried」(埋められたって意味)を「リミット」って邦題に変えたのもイマイチな気がする。Buriedじゃ日本人には伝わらないのはよくわかるけど、リミットは少し安直すぎでは。