満足度:★★★★★★★★★☆ 9点/10点満点
あらすじ
アメリカ禁酒法時代、伝説的ギャングであるアル・カポネと、アメリカ財務省捜査官たちの戦いを描いた映画。
レビュー
※結末についてハッキリとしたネタバレはありませんが、映画の展開やシーンについて触れています
デニーロの人間臭いアル・カポネの妙味
アンタッチャブルというのはアル・カポネのことかと思ってたけど、捜査員たちのチームの名前らしい。ロバート・デ・ニーロのアル・カポネの役は有名だけど、非常にはまっている。ロバート・デ・ニーロといえばこの役をイメージする人も多いんじゃないだろうか?
ただ怖いだけでなく、してやられたことに対して激怒したり、オペラを見て感動して泣いたりと人間臭い描写があるのが役に深みを与えている気がする。音楽等は少し時代を感じて古臭い部分もあるし、合成はチャチに感じる部分もあるけど、銃撃シーンは今見ても十分迫力がある。禁酒法時代の雰囲気がわかるのも面白い。実際にこういう時代があったと考えると興味深いし、恐ろしい気持ちにもなる
脳裏に焼き付くシーンと痛快なラスト
冒頭で理容師がアル・カポネの顔を切っちゃうシーンはハラハラするし、アル・カポネがバットで仲間に制裁を加えるシーンは、エグいけどカポネの恐ろしさが強調されている。捜査官たちが手入れをするシーンは痛快だし、カポネの反撃が始まる部分は緊迫感がある。
ラストは勧善懲悪的なシンプルな終わり方だけど、痛快で観ていて気持ちいい。個人的にこの時代のアメリカの雰囲気が好きだから評価が甘くなる部分もあるけど、間違いなく名作映画といえる。ただ、血しぶきが舞い散るような過激なシーンも多いので、そういう表現が苦手な人は注意。