満足度:★★★★★★★★☆☆ 8点/10点満点
(※結末についてネタバレはありませんが、映画内のいくつかのシーンについて触れてます)
あらすじ
しがない会計士のウルフだが、裏社会の会計士として暗躍し、凄腕のスナイパーという顔も持つ。そんなウルフのもとにある日、大手電機メーカーから会計調査の依頼が入る。そこで不正を発見したウルフだが、不正に関係した人物が不審な死を遂げ、ウルフ自身の命も狙われてしまう。
感想
まずベン・アフレックの演技がすばらしい。堅物の会計士という役の中で、スナイパーとしての危なさや、デイナとの交流で見せる人間臭さもしっかり表現していて、深みがある主人公になっている。ウルフの天才的な能力に、軍人の父の教育や自閉症故の集中力という理由付けがあるのも説得力があってよかった。
戦闘シーンは迫力があるし、話もテンポよく進むので観ていて飽きない。ただし、雇われた企業で不正を発見するシーンは少し演出が下手というか、うさんくさい感じはした。でも不満だったのその点だけかな。
ラストも秀逸で、あれが伏線だったとは……と感動した。勘のいい人は気付くかもしれないけど、私は予想できなかったし、万人に受ける良いエンディングだと思う。国際線の飛行機の中の小さなモニターで鑑賞したけど、映画館のスクリーンでもう一度観たいと思える映画だった。