満足度: 7点/10点満点 ★★★★★★★☆☆☆
(※結末についてネタバレはありませんが、映画内のいくつかのシーンについて触れてます)
あらすじ
エベレストへの登山をリアルな視点で描いた映画。事実がもとになっている。
感想
大勢の人間が一緒に登山をする中での人間関係も多少描かれているが、あくまでメインはエベレスト登山の過酷さ。
印象的だったのは、クルーの一人に日本人が出てくること。アメリカ映画の日本人役って、明らかに韓国系だったり中国系だったりすることもあるけど、この役者さんは日本人っぽかった。調べてみると、森尚子さんという日本人の役者さん。エベレストを登る理由を聞かれるシーンでかませ犬っぽく扱われたのがちょっともやもやしたけど、そのあとのシーンでしっかり活躍したので良かった……と思いきや、最後が少し残念。実話なのでしょうがないが。でもキーラ・ナイトレイやジェイク・ギレンホールなど有名俳優と日本人の役者さんが共演しているのは素直にうれしい。
ちなみに頂上に上って終わりではなく、むしろ下山からが本番。段々と悪化していく条件の中で生き残ろうとする様子は、なかなか緊迫感がある。ただ、後半からは酸素不足や天候に苦しめられるシーンが延々と続くので、少し単調な感じもあった。
とはいえ、酸素の用意や登山の混雑など、近代登山のリアルな側面が描かれている。あまりこういう視点で登山を描いた映画は観たことがないので、興味深い映画だった。