満足度: 6点/10点満点 ★★★★★★☆☆☆☆
(※結末についてネタバレはありませんが、映画内のいくつかのシーンについて触れてます)
あらすじ
詐欺師のローゼンフェルドを逮捕したFBI捜査官のディマーソが、司法取引でローゼンフェルドと協力して、大物汚職政治家たちを逮捕していく様を描く。1970年代にアトランティックシティで実際に起きた収賄スキャンダルがもとになっている。
感想
でっかい金が動いて、登場人物がだまし・だまされる様子を楽しむ映画って感じ。男女の愛憎劇みたいなのもちょっぴり含まれている。
まず、最初の髪を直すシーンが強烈すぎる。なんやねんその髪型!とほとんどの人が突っ込みを入れたと思う。でもこういう髪型のアメリカ人確かにいるよね。内容的にはふざけた内容では無いんだけど、色々な展開をコミカルなタッチで描いているのは面白い。
笑いのツボが合う人はこういうネタがすごく楽しめるんだろうけど……自分にはそこまでハマらなかったかも。それと主人公の奥さんがちょっとおバカすぎるのは、みててイライラした。見た目はセクシーで綺麗だけど浅はかで足引っ張りまくり。もちろんそういう役だからしょうがないんだけど。
文句が多くなってしまったけど、ストーリーはテンポよく進むしハラハラするシーンもあって、そこは楽しめた。特に中盤から取引が進んでからはシリアスな場面が増えてきて、かなりドキドキした。マフィアや裏社会の要人が絡んできてからは特に加速してきて、金が消えた後のやり取りもすごく緊迫してなかなか良い雰囲気。
また、BGMをうまくつかって、それぞれのシーンをしっかり印象付けてるなと感じた。ばっちり自分にハマった映画ではなかったけど、しっかりつくり込まれた映画だった。観終わってから気付いたんだけど、主人子のデブで薄毛の詐欺師がクリスチャン・ベイルだったことに驚き。太るだけじゃなくて髪を抜いて、あの1:9分けをつくり出したらしい。役作りを徹底的にやるのは有名だけど、やっぱりこの人のプロ根性はすごい。