満足度: 7点/10点満点 ★★★★★★★☆☆☆
(※結末についてネタバレはありませんが、映画内のいくつかのシーンについて触れてます)
あらすじ
鯨油が高値で取引されていた1800年代前半、アメリカのナンタケットを出航した捕鯨船エセックス号は大きな成果をあげられないでいた。途中立ち寄った港で聞いた噂を頼りに、遠く離れた海域に向かったエセックス号。そこでついにクジラの大群を発見し、早速クジラ狩りに乗り出す。しかしそこに巨大な白いクジラがあらわれて……。
感想
まず、映像つくりの面で、変わったカットがところどころ入っているのが印象的だった。浜辺で水と陸の境目にカメラを置いたり、犬が餌を食べる前にカメラを置いて雑多な感じを演出したり。
また、帆船の操作や鯨から油を取るシーンが細かく描かれていて、ぼーっと見てるだけでも面白かった。まだ今ほど十分な世界地図の情報がない時代、まだ見ぬ海域に出航する冒険感もワクワクした。
鯨の頭の中に入って油を集めるシーンもいろいろな意味で凄くて、どこかの動物愛護団体が騒ぎそうな気がして少し心配になったけど。トラブルが起きてから追い込まれる様子も、悲壮感に溢れていて引き込まれた。
ただ、細かいところだけど、後半に幻覚で父親の姿を見るのところがベタすぎる気が。それまで別に父親について語られるわけでもなかったし、とりあえず幻覚見せとこうみたいな感じがして少し雑な気もした。
全体的には、海の荒々しさや捕鯨全盛期の熱気が十分感じられたし、CGも迫力満点で楽しめた。