満足度: 8点/10点満点 ★★★★★★★★☆☆
Amazon Prime Videoでシン・仮面ライダーを観る
レビュー
※結末についてハッキリとしたネタバレはありませんが、映画の展開やシーンについて触れています
庵野秀明監督による「仮面ライダーシリーズ」のリブート作品
公開当初話題になっていたシン・仮面ライダーが早くもAmazon Primeで配信されていたのでさっそく鑑賞。私はシン・ゴジラもシン・ウルトラマンも観ており、ゴジラとウルトラマンについては昔の作品も多少観たことはあるのだが、実は仮面ライダーについては昔の作品をいっさい観たことがない。
そのため観ても内容がわかるか少し不安だったのだが、ストーリーとしては仮面ライダーがSHOCKERの怪人たちを倒していくというわかりやすい内容なので、特に違和感なく映画を楽しむことができた。まぁプラーナとかハビタット世界とか細かい設定は結構ややこしく、人によってはポカーンとしてしまうかもしれないが…笑
ダークな雰囲気のなか繰り広げられる激しい戦闘と人間ドラマ
登場人物たちはそれぞれ闇を抱えており、全体的にシン・ウルトラマンやシン・ゴジラよりもシリアスな雰囲気。また、敵を倒すときに血しぶきが飛び散る暴力的な描写が多く、なかなかダークな映画だなと感じた。
映画公開当初に賛否両論見かけたが、たぶんこういう描写は昔の仮面ライダー作品には無かったんじゃないかと思うので、昔からの仮面ライダーファンは戸惑ったのかもしれない。また、庵野監督ならではの説教臭さや独特のセリフ回しも健在で、このあたりも好みが分かれそう。
個人的には、様々な能力を持つ怪人たちとの戦闘は緊張感があったし(一部CGに陳腐さを感じる部分もあったが)、ヒーローものらしくしっかり熱くなれるシーンもあって楽しく観ることができた。登場人物たちが葛藤しながら前に進んでいく様もグッとくるものがあったし、人間ドラマとしても見ごたえがある。
万人に受ける映画ではないかもしれないが、これまでの庵野監督のリブート作品が好きな人なら楽しめる映画ではないかと思う。