満足度: 6点/10点満点 ★★★★★★☆☆☆☆
(※結末についてネタバレはありませんが、映画内のいくつかのシーンについて触れてます)
あらすじ
優秀な成績で大学を卒業したクリスだったが、自分を取り巻く環境、社会に嫌気がさし、なにか素晴らしい体験を求め、一人アラスカへと旅立つ。クリスは実在した青年で、ノンフィクション小説が元になった映画。
感想
自然が綺麗で壮大。月並みな感想だが、まずそこに目がいく。人間の面倒くさい関係とか見栄が丁寧に描かれて、そこから抜け出す逃げだす時の爽快も感じられる。旅の道中で出会う人物達がいい感じにイカれていて、魅力的なキャラクターになっている。。ちなみに、裸の女性とかも出てくるので、そこそこ大人向けの話になっている。
章ごとに字幕でタイトルが出てくるので、今観ているお話のテーマがわかりやすい。ただ、それを映像で伝えるのが監督の腕の見せ所かなぁと思うので、個人的にはあんまり良い演出だとは思わなかったが。
主人公クリスの人間社会からの決別の試みと同時に、両親の苦しみのシーンを描いているあたり、きれいごとだけではないという部分も強調されている。確かに両親は理想的な父、母ではなかったかもしれないが、彼らも人間。いつまでも帰ってこない息子を案じて苦悩するさまも生々しく描いており、色々な側面から「人生」を描いた映画。
全体的には、色々なしがらみを取っ払って大自然の中に飛び込みたくなり、まさにInto the wildしたいわ~ という気持ちになる。……といっても、なかなか実際にはできないんだけど。それを追体験できるのが映画の良いところ。
ただ、何か大事件が起こるわけでも無く淡々とストーリーが進むので、人によっては退屈に感じるかも。実際、私も疲れてるときに観たので、大自然に癒されてちょっとうとうとしてしまった。