【映画】 プロミシング・ヤング・ウーマン Promising Young Woman(2020) – 成績優秀だった才女の暗い過去

投稿日:2022年9月1日
最終更新日:2022年10月9日

満足度: 7点/10点満点 ★★★★★★★☆☆☆

レビュー

※結末についてハッキリとしたネタバレはありませんが、映画の展開やシーンについて触れています

暗い過去を持つ女性の復讐劇

優秀な医学生だったキャシーはとある事件がきっかけで大学を中退。昼は近所のカフェで働いていたが、夜はバーにでかけて泥酔したふりをし、手を出してきた男たちに制裁を加えていた。過去の復讐に燃える彼女だったが、ある日カフェで医学生時代の同級生の男性と再会して徐々に心境が変化していく…というお話。

去年、劇場で公開されていたとき、ネットで「ショッキングだった」みたいな感想をちょくちょく見て気になっていた映画。Amazon Prime Videoで配信が始まっていたので鑑賞。

 

チャーミングなサイコ野郎の演技が強烈

働いているカフェでの接客態度も最悪で、我が道を行くキャシーはどことなく痛快な感じがするし、昔の同級生とデートして楽しんだり怒ったりするチャーミングな面もある。それだけに、夜な夜な泥酔した男の家に行き、男たちが手を出そうとするといきなり豹変するキャシーのサイコ感が際立っている。

ジャンルとしてはスリラーやサスペンスになるのかな~と思うが、映画自体はポップな雰囲気。ただ、直接的な描写はあまり無いのだが、内容的にはかなりキツい部分が含まれる。実際にこういうことってあるだろうし、ただのエンタメ映画ではなくしっかりしたメッセージがこもっているように感じる。

 

面白かったけど…悲しすぎる

ラストはなかなかの悲劇だが、グッドエンドと言えなくもない。人によって好き嫌いは別れそう。

感想としては面白かったけど…個人的には話の発端が胸糞悪すぎるし、全体的に救いがない。ラストも目的は達成できたのかもしれないが、あまりに悲しすぎて観終わった後に妙にしんみりした気持ちになってしまった。

ポップな雰囲気に油断して観ていただけに強烈なパンチを喰らってしまったが、そのぶん印象には残った映画だった。


投稿者: wakky

映画と旅行が大好きなエンジニア。お酒、ゲーム、読書も好き。

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