満足度: 8点/10点満点 ★★★★★★★★☆☆
レビュー
※結末についてハッキリとしたネタバレはありませんが、映画の展開やシーンについて触れています
永遠に同じ日を繰り返す世界に迷い込んだ男女+α
ナイルズは恋人のミスティの隣で目を覚ます。その日、2人は知人の結婚式に出席していたが、ナイルズは花嫁の付添人の女性・サラを口説いて外に連れ出す。
良い雰囲気になった二人だったが、いきなり現れた老人がナイルズの肩を矢で射抜く。驚いたサラだったが、負傷して逃げたナイルズを追って洞窟に迷い込み、謎の光に包まれる。そして目を覚ますと、また同じ結婚式の朝に逆戻りしていた…というお話。
パステルカラーで絵画のような映画のパッケージに惹かれて鑑賞してみた。私はあまりラブコメディ的な映画は好みではないが、この映画はSFチックで先が気になるストーリー展開が続き、楽しく観ることができた。
クセが強いキャラクター達の人間関係が見もの
登場人物はみな一癖も二癖もある個性的なキャラクターばかり。話が進むにつれて、それぞれの複雑な人間関係がわかってきて「あれはそういうことだったのか〜」という気付きがちょくちょくあって面白いし、笑えるコミカルなシーンも多い。
ただ、映画の時間が短めなせいもあってか、展開が雑に感じる部分もある。一方で、記憶はそのままで同じ日を繰り返すというシチュエーションを活かした展開もある。タイムリープというベタな題材ではあるものの、ストーリーはよく練られている印象。
映画のパッケージ同様に、映像も全体的にパステルカラーを基調とした画作りがされている。これが同じ日を繰り返す砂漠の気だるさとマッチしていて、雰囲気も良い。
爽やかなラストでうまくオチがつく
ラストはドキッとさせつつ、うまくオチがついたという印象。細かい部分の説明はないので雑といえば雑だが、SFが主題の映画ではないので、あまりそこは気にはならなかったかな。
ジャンルとしてはラブコメディになると思うが、SFチックでミステリアスな展開もあるし、私のように普段ラブコメディを観ない人間でも楽しめる映画だった。