満足度: 8点/10点満点 ★★★★★★★★☆☆
(※結末についてネタバレはありませんが、映画内のいくつかのシーンについて触れてます)
あらすじ
ジュラシック・ワールド崩壊から4年後。イスラ・ヌブラル島では、人間の管理を離れた恐竜たちが自由に生きていた。しかし、島で火山噴火が起きたことにより、恐竜達は存亡の危機にさらされる。
「ジュラシック・ワールド」の元管理者であるクレアは、恐竜を救出するために奮闘し、ロックウッド財団の支援を受けることに成功した。元恐竜監視員のオーウェンを雇い、恐竜救出作戦のために島へと向かうクレア。しかし、この作戦には恐ろしい罠が隠されていた。
感想
「未来のミライ」を観るまでに時間があったのでオマケのつもりで観たが、こっちの方が断然面白かった。ストーリーは予定調和的で、大体想像がつく流れだが、それでもなお面白い。トリッキーな展開をつくるよりも、王道の展開をひとつひとつ迫力満点に描くことでエンターテインメント性を高めよう!という、わかりやすいポリシーが感じられる。
内容的にはいつもと同じく、恐竜大暴れ!という内容。マンネリを通り越して、もはや形式美を感じる。ただ、今回はそれに加えて火山の噴火という、恐竜以外にスリルを感じる要素もあり、脚本にひねりを持たせようとする努力が感じられた。
それに加えて、行き過ぎた科学技術に対して警鐘を鳴らすメッセージも込められている。そこまで強いメッセージじゃなかったけど、あまり全面に主張を押し出されると鼻につくので、ちょうど良い塩梅だったかなと。
火山が噴火した時に、船から見た島で溶岩に飲まれる恐竜のシーンは、とても悲しく、印象的だった。あぁ、人間のエゴでまた恐竜を絶滅させてしまったのか……という絶望感が感じられた。
終わり方は少し意外な展開で、今後世界がどうなるのか予想がつかない内容だった。続編が出る雰囲気なので、次回作も期待したい。