満足度: 9点/10点満点 ★★★★★★★★★☆
あらすじ
撮影所のカフェで働いている、女優の卵のミア。何度もオーディションを受けるものの、なかなか結果を出せないでいた。そんなとき、古き良きジャズを楽しめる店を開く夢をもつ、ジャズピアニストのセブと出会う。二人は惹かれ合い、良好な関係を気づいていくが、セブのバンドがヒットしたことで徐々に擦れ違うようになる。
レビュー
※結末についてハッキリとしたネタバレはありませんが、映画の展開やシーンについて触れています
音楽も画作りもこだわりが感じられる
全体的にミュージカル調に話が進んでいくが、どの曲も爽やかで、印象に残るシーンもたくさんある。個人的には、薄暮の公園でダンスするシーンが一番ロマンチックで印象的だった。この部分は、撮影に関してもかなり画づくりにこだわっているなぁと感じた。
チャーミングな演技に小粋な笑いも
あと役者さんの演技もよくて、ミアを演じるエマ・ストーンが非常にチャーミング。セブもただのイケメンではなく、ちょっと古風で偏屈なところがあるのが人間臭くて良い。
ちょいちょい小ネタも挟んできて、軽く笑えるポイントもあるので、程よくリラックスしてみることができた。季節に沿って話が進んでいくけど、どのエピソードもテンポよく進んでいくのでストレスもない。
哀愁が漂う名作
不満を言うと、一人芝居の後の展開は、ご都合主義と言えなくもない。ただ、ラストが完璧なハッピーエンドでは無いことでバランスが取れている気がする。
ラストのセブの妄想(?)が入ることで更に哀愁が増して、ラストの印象が強くなった。観た後に爽やかな気持ちになる名作だった。