満足度: 8点/10点満点 ★★★★★★★★☆☆
(※結末についてネタバレはありませんが、映画内のいくつかのシーンについて触れてます)
あらすじ
宇宙移民のための大型宇宙船・アヴァロン号に乗船していたジム。ジムを含む乗客やクルーは120年の長旅の間、人口冬眠ポッドに入り、到着の数カ月前に起きる予定になっていた。しかし、ポッドの故障により、到着90年前に冬眠から目覚めてしまう。冬眠に戻るためにあらゆる手段を試みたジムだったが、万策尽き、廃人のような生活を送る。そんな中、自分の理想の女性・オーロラを人口冬眠ポッドの中に見出す。そしてジムの中に、あるひとつの考えが浮かぶ。
感想
私は基本宇宙もの好きなので、こういう設定は好き。宇宙船の雰囲気も近未来的で良いし、起きてしまったからの心境の変化も観ていて面白い。バーテンダーロボットのキャラもなかなか良くて、後半の展開もスリルがある。
ただ、オーロラが起きてからのジムのはしゃぎっぷりがちょっと。もう少し罪悪感を持ってもいいのでは?と思ったけど指輪とかつくっちゃってるし。そこに違和感をもってしまい、どうしてもジムというキャラクターは好きになれなかった。
ただ、ラストはなかなか爽やかな終わり方で悪くない。「強制的にそうせざるを得なかった」というわけではなく、オーロラの意思でああいう終わり方になったのは良い。なかなかの良作SFだった。