満足度: 6点/10点満点 ★★★★★★☆☆☆☆
(※結末についてネタバレはありませんが、映画内のいくつかのシーンについて触れてます)
あらすじ
夢枕獏による小説「神々の山嶺」を原作とした映画。天才クライマーと山岳カメラマンが、エヴェレストに挑む過程を描く。
感想
登山のシーンは見ごたえがあり、岡田くんのいい意味で暑苦しい演技も映画にフィットしてたと思う。ネパールの雑多で活気がある雰囲気はワクワクしたし、山の近くの雄大な自然風景は圧巻。人間ドラマが絡み合うストーリー展開も、ベタな部分はあるけどなかなか良かった。
ただ、岡田くん演じる写真家が、何がしたいのかよくわからなかった。エベレストの持つ不思議な魔力に翻弄される様子を描きたかったのかなと思うけど、写真家としてエベレストに行ってるはずなのに写真ほうり投げたり、「どうでも良くなった」とか行って帰ってきちゃうのはプロとしてどうなんだと。
ラストシーンもなぁ……。綺麗な終わり方だとは思ったけど「何か得るものがあったのか」と考えるとよくわからない。
色々と文句は行ったけど、役者さんの演技は素晴らしかった。阿部寛の狂気すら感じる演技もよかった。あと、ピエール瀧も。ピエール瀧ってすごく演技がうまいとは感じないんだけど、なんか味があるよなぁ。
あまり評判はよくないみたいだけど、個人的にはそんなに悪くなく、山の魔力や登山のスリルがよく伝わってくる映画だった。