満足度: 7点/10点満点 ★★★★★★★☆☆☆
(※結末についてネタバレはありませんが、映画内のいくつかのシーンについて触れてます)
あらすじ
パスポートが無効になり、アメリカのターミナルに閉じ込められてしまった男と、ターミナル内の従業員との交流を描いた作品。
感想
設定だけでもみてもなかなか面白い。最初、トム・ハンクスが英語喋れない点で違和感を感じたが、そこは流石の演技力で、すぐに違和感はなくなった。むしろその困惑っぷりに共感するようになった。空港暮らしになった次の日から、トイレの洗面台で全身洗う生命力はたくましくて笑える(笑)
空港の設備を使っていろいろな場面をコミカルに描いているのも面白い。中盤までは空港でたくましく生き抜く主人公の姿を楽しむ映画って感じかな。主人公がニューヨークに行きたい理由を終盤まで隠しているのも謎が深まってよいと思う。小ネタだけど、映画の中で吉野家とか出るとニヤッとしてしまう。
ただ、空港という舞台だけでほぼ2時間映画が続くので、少しだけ飽きてしまった部分もあった。あと予想してたよりコメディとかロマンス寄りの話だったので、個人的に好みとは少し外れていた。でも終わり方もきれいだし、空港内にレストランをつくってもてなすところなど、印象に残るシーンも多々ある良作の映画だった。