満足度: 6点/10点満点 ★★★★★★☆☆☆☆
(※結末についてネタバレはありませんが、映画内のいくつかのシーンについて触れてます)
あらすじ
『WATARIDORI』のジャック・ペラン監督による、海の生物をテーマとした壮大なドキュメンタリー映画。
感想
熱で寝込んでしまったとき、癒しを求めて観てみた。普段こういう映画は観ないものの、野生動物とか自然のドキュメンタリー自体は好きなのでまぁまぁ楽しめた。海に絞った内容になっているが、魚だけではなく、海辺に住むイグアナやアシカも出てくる。
ベタだけどイワシやアジの群れが出てくると美しさに感動したし、風変わりな生き物が出てくると「何じゃこりゃ!?」と驚嘆できる。やはり巨大な生き物というのは男のロマンだから、シロナガスクジラが出てきたところでテンションがピークに達した。ジュゴンが海藻をむさぼるシーンはあまり見たことがなかったので、そこも面白かった。
ただ、漁のシーンで魚たちが殺されるシーンが入ってたんだけど、ちょっとあれは微妙。映像だけ見たら残酷だとも思うんだけど、生態系に考慮した漁なのか、漁師たちにとってどのくらい重要な漁なのかわからないし、そこだけ見せられても肯定も否定もできない。そういうメッセージを入れたいなら、そのあたりの観点もしっかり入れた別のドキュメンタリーを作った方が良いのでは?と思う。
映像としてはすごく綺麗で迫力があるし、自然が相手だということで、すごく撮影が大変だったろうなと思う。少しでも自然や動物に興味がある人であれば、そこそこ楽しめるのではないかと。
ただ、淡々と大自然を映し出しているので、芸能人が出ている動物番組とかが好きな人には向かないかも。あと、この映画は何ともいえない心地良さがあるので、眠気があるときに観ると寝てしまうかもしれない。「良い映画みたな」という感想よりは「地球ってすごいな」という感想を持つ映画になってる。
たまにはこういう映画を観るのもいいかな。でも、映画館で観た方が迫力があったかも。