満足度: 8点/10点満点 ★★★★★★★★☆☆
(※結末についてネタバレはありませんが、映画内のいくつかのシーンについて触れてます)
あらすじ
脱獄不可能と言われていたアメリカのアルカトラズ刑務所からの脱出劇を描いた映画。
感想
評判通りの名作映画で、楽しく観ることができたし、当時のアメリカの時代背景がわかって勉強になった。30年以上も前の映画だけど、あまり古さも感じない。クリント・イーストウッドも若くてハンサム。あんまり今と顔変わってないけど。
刑務所が、いかにもイメージ通りのアメリカの刑務所!という雰囲気で良い。飯がまずそうなところとか。リトマスという囚人がネズミに餌をあげているんだけど、囚人がネズミを飼っているシーンってこの映画が元祖だったりするのだろうか?もっと古い映画でも同じようなシーンがあるのかな、とか思ったりもした。刑務所での男好きがいるってのもこの時代からお約束なんだなと。
黒人への刑が重いことから、この時代のアメリカの差別事情がわかる。ただ、映画の中では黒人のイングリッシュがすごくいい奴だし、扱いは決して悪くない。看守が脱走に気付いた時のイングリッシュの表情がすごく良かった。
脱出用の穴掘ってるときに検査されたり、看守が部屋に来る演出はお約束だけどドキドキするし、終盤の脱出シーンもしっかりと緊張感を保ったままラストシーンまで駆け抜ける感じで、爽快感がある。ただ、全体的に話が淡々と進んでいくので、盛り上がりに欠ける部分も多少ある気がした。
とはいえ、ドキドキするポイントをしっかり抑えた名作映画だなと思う。