満足度: 7点/10点満点 ★★★★★★★☆☆☆
(※結末についてネタバレはありませんが、映画内のいくつかのシーンについて触れてます)
あらすじ
第二次世界大戦下、ナチスドイツと戦った戦車部隊の話。
感想
兵器や戦争描写に突っ込みどころがあるらしく、ミリタリー好きな人には不評みたいだけど、兵器に疎い私にとっては純粋に面白い映画だった。ブラッドピットの演技も渋い。やっぱりブラッドピットはワイルドな役が似合う。
戦車同士の撃ち合いは迫力があったし、冷静に考えるとあまり戦車同士の戦いって見たこと無かったので面白かった。ティーガー戦車が出てきた時の絶望感もなかなか良い。
新兵のノーマンが戦争の現状を目の当たりにして、徐々にすさんでいく様もメッセージ性がある。個人的にはひたすらナチスが追い詰められる映画はちょくちょく観るんだけど、ナチスの猛攻でピンチになる映画はあまり観ていなかったので新鮮だった。ラストの激戦もかなり引き込まれる。
ただし、最後の戦いの結末の意味がいまいちわからなかった。あれだけひどくやられたら、SSの兵士もああいう行動は取らなかったと思うんだけど。相手もノーマンのような新兵だったとか?疑問が残る部分もあったけど、映像に迫力がありつつ、新兵の視線を通したメッセージも含まれていて、ただドンパチするだけの戦争映画ではない点は好印象。
戦争映画に興味ない人でも観て損はない映画かなと思う。ただし、グロいシーンはあって好みが別れそうだし、戦争映画特有の重苦しい雰囲気もあるので、気楽に観れる映画では無いかも。