満足度： 7点/10点満点 ★★★★★★★☆☆☆
（※結末についてネタバレはありませんが、映画内のいくつかのシーンについて触れてます）
あらすじ
近未来のロンドンを舞台に、暴力やセックスなど、欲望の限りを尽くす少年たち。主犯格のアレックスはついに逮捕され、精神に異常をきたす程の治療を施されるが……。
感想
ずっと気になってたけど、なかなか観る機会がなかった映画。Amazon prime videoにあったのでやっと観ることができた。テレビでやってくれたらいいのにな～とか思ってたけど、内容的に地上波では無理だわコリャ。
のっけからかなり過激な描写が続く。暴力的な意味でも、性的な意味でも。家族と観ると確実に気まずくなるので、一人で観ることをおすすめする。
主人公たちがたむろしているバーの人間型の家具やサーバーが強烈な印象だった。東京トライブの窪塚の部屋ってこのオマージュだったんだなぁと始めて気付く。。それと、裸の女性の絵に蛇が重なるシーンはちょっと狙いすぎな気もしたけど印象的だった。あれだけむちゃくちゃな主人公が家ではわりといい子なのが何となくリアル。
映像的な面では、レコード屋でナンパした女の子二人と早送りでメチャクチャする演出が面白かった。それと、モザイク無しでかなり攻めるなぁという印象。モザイクって個人的にどうしてもマヌケな感じがするからこの姿勢は評価したい（決してモザイクの下が見たいと言ってるわけではない）。
時代的にはまだこのあたりの感覚が寛容だったからかも知れないけど、病院での治療もかなり狂気じみてて、全体的に印象的なシーンが多い映画だった。ただ、後半はイカれた部分が陰を潜めて、社会的な内容だったのがちょっとイメージと違ってたかな。エンタメ性よりメッセージ性が強い映画という印象。時代背景とかを知ったうえでもう一度観ると面白いかもしれない。
