満足度: 5点/10点満点 ★★★★★☆☆☆☆☆
(※結末についてネタバレはありませんが、映画内のいくつかのシーンについて触れてます)
あらすじ
主人公はレイ(トム・クルーズ)は離婚しており、子供達は妻に引き取られたため一人暮らし。離婚した妻がボストンの実家を訪ねる間、ふたりの子供、ロビーとレイチェルを預かったが、久々の再開にもかかわらず子供達は冷たい態度。
そんなある日、レイは奇妙な稲妻が数十回も町に落ちる光景を目にする。それと同時に、街中が停電にみまわれる。レイが多くの野次馬たちとともに落雷現場を見にいくと、地中から突如巨大なロボットが出現。ロボットは次々に市民を殺害し、町を破壊してゆく。
感想
まず、子供たちからのトム・クルーズの嫌われっぷりがひどい。完全にゴミ扱い。でも意外にこういう役をやってもあまり違和感がない。
地球に異変が起きるまでの展開が早くて良かった。この扱いをずっと観てるのはいたたまれないので。この先の展開でもダメ親父っぷりにイライラすることがちょくちょくある。しかし何となく段々と愛着が湧いてきて逆に面白くなってくる。ピーナツバター塗ったパンを窓に投げつけるカットがつぼに入って笑ってしまった。
「メガ・シャーク vs メカ・シャーク」を観た後だと、さすがにCGのクオリティが高く感じる。異常が起きたときのパニック感や映像の迫力は大作だけあってなかなかのもの。ただ、異星人が攻めてくるネタは使い古されているし(原作が異星人侵略モノの古典のような作品だから元祖といえば元祖だが)、この映画でもそこまで「新しい」と感じる部分はなかった。
序盤にトム・クルーズが異星人の攻撃から逃げてきたあと、娘にフードを触られて驚くシーンがある。このシーンで思いっきり机に頭ぶつけてるように見えたけど、あれ演出だったんだろうか?私の気のせいかもしれないが、もし偶然ぶつけてたら、激痛のなかでシレッと演技するあたりやはり俳優はすごいなと思った。
全体的には、良く言えば正統派、悪く言えばありきたりな印象を受ける映画。それとラストシーンもちょっとご都合主義っぽいなという印象だった。わりと原作に忠実のようだが、映画としてみた結末としては微妙かな。ただ、トムのダメ親父から父親としての尊厳を取り戻すまでの演技は味があって良かった。
少し映画と話はそれるが、敵のデザインや雰囲気がゲームの「THE 地球防衛軍」に似てるなーという感じた。H・G・ウェルズの小説「宇宙戦争」が原作になっているので、「THE 地球防衛軍」もウェルズの影響を受けているのかも。無機質で武骨なロボットのデザインは、素直にカッコいいと思った。