満足度: 8点/10点満点 ★★★★★★★★☆☆
(※結末についてネタバレはありませんが、映画内のいくつかのシーンについて触れてます)
あらすじ
赤穂浪士をモチーフにした、和風ハリウッドファンタジー。
感想
最初の印象として、正直全然期待してなかったが……あれ、これおもしろいぞ!?シリアスな日本を描く映画ではなく、日本を題材にしたファンタジー映画として考えると良いかなと。
なんで面白いんだろうと考えると、あまり見たことが無いような日本を表現してるからかなと思う。例えばラストサムライで描かれる日本は、細部を観るとやはり日本とはちょっと違うなと感じるが、それでも一応現実っぽい表現になっている。
しかしこの映画は巨大モンスターが出たり、キアヌが囚われて地下格闘場で化物と戦ったりとメチャクチャだが、設定としては現実の赤穂とか吉良など実在した名前が出てくるので独特の世界観があるのかなと。一応、吉良上野介を浅野内匠頭が斬りつけるという部分も守られている(江戸城の廊下ではないが)。
それと、戦闘シーンや斬り合いのシーンだけ見るとクオリティが高くて、その部分だけでも楽しめる。色々な化物も出てきて、デザインもかっこよかった。
戦闘シーンのイメージとしては、対化物戦、大人数入り乱れての合戦、城攻などがあり、和風ロードオブザリングみたいな感じ。映画としては、元々の期待値が低かったためか満足度は高かった。
あと、なぜかみんな英語を話すので、日本人同士で名前呼ぶときも「ヤスーノ(安野)!ヤスーノ!」とか英語なまりで呼んでいる点がツボにはいった。「芭蕉の刀」という謎の名刀の名前でも笑った。持ってたら良い俳句が浮かびそうだね。
また、柴崎コウなどあまりハリウッド映画で見ない日本の俳優さんがキアヌと絡んでいるのも新鮮に感じた理由のひとつかなと思う。浅野忠信など私が好きな俳優さんが出ているのも評価が甘くなった理由のひとつだが。
レビューサイトだとボロクソに言われてたり、雑誌のワースト映画ランキングに入ってたりするが、私は嫌いじゃない映画だった。