満足度: 9点/10点満点 ★★★★★★★★★☆
あらすじ
1962年、黒人差別の風潮がいまだ色濃く残るアメリカ合衆国ボルチモアに住むトレイシーは、ダンスとおしゃれが大好きなビッグサイズの女の子。
ある日、憧れのダンス番組のオーディションに挑戦するが、太っているとの理由で一方的に落とされてしまう。しかし、前向きで明るい彼女の行動が、さまざまな奇跡を起こす。
レビュー
※結末についてハッキリとしたネタバレはありませんが、映画の展開やシーンについて触れています
ごめんトラボルタ。見くびってました
数年前、この映画のジョン・トラボルタの姿を見たときに「仕事無いのかな」と思った。パルプフィクションの頃のかっこいいトラボルタはどうしちゃったんだと。
しかし、いざ観てみるとメチャクチャ良い映画だったし、トラボルタの演技もめちゃハマってた。突き抜けた体当たりの演技に、トラブルタの新境地を見た気がする。
楽しいだけではなく人種差別へのメッセージも
基本的には、ビッグサイズな主人公の女の子・トレイシーが持ち前のダンスと明るさで、地元のテレビ番組のキャストに抜擢されて活躍していき、様々な事件に巻き込まれていくという内容。
私は映画観るときあまり事前情報調べないので、この映画をお気楽な楽しいミュージカルかと思っていた。しかし、ふたを開けてみると人種差別を題材にした深い内容。
それにも関わらず、終始明るい雰囲気でポジティブに色々な事件を描写しているので、楽しく見ることができた。また、人種差別がまだ根強かった頃のアメリカの雰囲気がわかって興味深かった。
力強いダンスや歌が魅力の傑作ミュージカル映画
ダンスや歌も力強くてスケールが大きい。曲としてはポップでファンキーな曲が多い気がした。メッセージ性が強い映画だが、それをうまくエンターテインメントと融合させており、メッセージが押し付けがましくない。私はあまりミュージカル映画は観ないが、この映画は観た後にさわやかな気持ちになれて大満足だった。
今年劇場で観た映画では「クリード」が一番良かったが、HuluやDVDで観た映画の中ではこの映画が今のところ一番かも。