満足度: 7点/10点満点 ★★★★★★☆☆☆☆
あらすじ
周囲を湖に囲まれた北条方・成田家の忍城(おしじょう)。豊臣方の北条方への総攻撃が始まり、忍城も、圧倒的な武力を誇る豊臣方・石田三成の猛攻にさらされる。そんななか、領民から「のぼう様」(でくのぼうの略)と呼ばれ親しまれる成田長親(なりた ながちか)が、機転と領民からの信頼で敵に立ち向かう。
感想
まずのぼう様を演じる野村萬斎の演技が役にばっちりはまっていて良かった。周りの武将達もキャラが立ってたので、セリフの掛け合いも見ていて楽しめた。特にぐっさんのキャラが強烈。
日本映画のCGってつくりこみが甘かったり、作品の雰囲気に合わなかったりして浮いてしまうことも多い気がするが、水攻めのシーンは迫力があって良かった。豊臣方の軍勢を退けるシーンも迫力があり、見ごたえがある映画だった。
ただ、戦闘シーンは実質1回しかなく、個人的にはもう少し のぼう の戦いを見たかったなぁとも思う。そこが主題の映画ではないとは思うが、やはり戦国時代ということで、戦は映画の印象を左右する部分だと思うので。
水攻め時に機転を利かせて農民を避難させたり、命をかけて士気を高めるシーンも良かったが、ちょっと印象としては弱かったかも。実際にあったできごとがもとになっているので勝手に戦いを増やせないし、仕方のないことかもしれないが。
とはいっても全体的には敵味方問わず武将のキャラも十分立っているし、展開のテンポも良い。戦国時代を舞台にした映画だとシリアスなものも多いが、この映画は肩の力を抜いて楽しめる。