満足度: 9点/10点満点 ★★★★★★★★★☆
あらすじ
ある日、ロッキーのかつての名ライバル、アポロ・クリードの息子がロッキーを訪ねてくる。困惑するロッキーだったが、彼を鍛え、世界チャンピオンに挑戦させることを決意する。
レビュー
※結末についてハッキリとしたネタバレはありませんが、映画の展開やシーンについて触れています
スポーツ中継を観ているようなリアルなボクシング描写
正直あまり期待していなかったが、早くも自分の中で今年のベスト映画ではないかと思った。私自身結構ボクシングが好きだが、ボクシングに関する演出が細かくてリアルだった。
特にHBOというアメリカの大きなスポーツ放送局の試合前の選手紹介映像が演出として出てくるが、これが非常にリアル。多分この部分だけ切り出して見たら、映画のワンシーンとは気づかないと思う。
マイケル・バッファーという有名なリングアナウンサー(がいるが、クリードの試合で本人が出てきた点もビックリした。ボクシング業界全体が協力している、スケールの大きい映画だと思った。
Youtube、クラウド……ただのロッキーの焼き増しではない!
また、クリードがスマホでYoutubeを見るシーンや、ロッキーが作った練習をスマホの写真で取って「クラウドに保存する」と言うシーンが、新しい時代だという印象付けになっていて面白い演出だと思った。そのときのロッキーの反応も笑えるので必見。
ボクシングだけじゃなくて人間ドラマもしっかり作りこまれている。リアルな殴り合いで血が出るシーンも結構あるが、それに抵抗が無ければボクシングに興味が無い人でも十分楽しめる映画になっている。
細かい部分は気になるが、笑えて泣けて大興奮
ただ、なぜ序盤、クリードにだれもボクシングを教えてくれなかったのかよくわからなかった。もともとジムには通っていたのに、練習メニューもロクに知らなかったのもイマイチ腑に落ちなかった。
……と、細かい部分で気になったとこはあったが、笑えて泣けて興奮できて大満足。今のところ今年一番の映画だった。