満足度: 6点/10点満点 ★★★★★★☆☆☆☆
(※結末についてネタバレはありませんが、映画内のいくつかのシーンについて触れてます)
あらすじ
事故で母を失った透は、浜辺拾った卵から産まれた亀にトトと名づけ、ペットとして飼い始める。ある日、トトが突然空中に浮かび上がり、普通の亀では無いことに気付く。その一方、平和を脅かす強大な影が日本に迫っていた……。
感想
そういえば特撮映画って普段あまり観ないなと思い、Huluで見かけたガメラを観てみた。誤解を恐れずに言えば、特撮ってある種のチープさも味のひとつだと思ってるけど、(普段特撮観ないくせに偉そうだが)、この映画は2006年のわりと新しい映画なので、あまりチープさは感じなかった。
個人的には、主人公の男の子の演技がうまいなぁと思った。すごく自然な演技、というわけではないが、感情表現がわざとらしくない感じがした。個人的には、父親が「母さんな、ちゃんと空の上から見ててくれっから!」と言ったときの「いいよ、別にそういうの」という返しがすごく冷めていて、役のキャラクターをよく表していて良かった。
あと、ちょくちょくはさんでくるギャグのセンスが良くて、ガメラが大きくなるまでの過程も退屈せずに観られる。最初の小さいガメラが飛んでるシーンとか、一晩でガメラが急成長したときのくだりの会話が特に面白かった。ガメラが中途半端に大きくなったときの顔が、いかついくせに妙につぶらな瞳をしていて少し不気味だったのが印象的。
子供達がガメラにエネルギーの石?を届けるためにリレーをするシーンは素直に感動した。ただ、冷静に考えると「え、なんでみんな知ってんの?」と思ったが。きっと子供しか感じることができない何かがあるのだろう(適当)。
全体としては久しぶりに特撮を観たということもあり、純粋に楽しめた。ただラストシーンで、主人公の男の子が「ガメラ」と呼んだ意味がよくわからなかった。
それまで「トト」という名前でずっと呼んでいたので少し不自然な気もする。たしかに映画としてはキレイに締まった感じはあるが。ペットとしてのトトとの決別を意味してたのかなーとか思ってみたりもしたが、真相はよくわからず。