満足度: 7点/10点満点 ★★★★★★★☆☆☆
(※結末についてネタバレはありませんが、映画内のいくつかのシーンについて触れてます)
あらすじ
武装強盗団が飛行機での紙幣強奪に失敗し、ロッキー山脈に紙幣がつまったケースが落下する。強盗団は偽のSOSを出し山岳救助隊員ゲイブ・ウォーカー(シルベスター・スタローン)を呼び出し、ケースを捜索するように脅す。強盗団からの逃走を試みるゲイブ。ロッキー山脈を舞台に、犯罪組織とゲイブの闘いが始まる。
感想
監督はダイハード2のレニー・ハーリン(Renny Harlin)。まず冒頭にスタローンがロッククライミングするシーンがあるが、これはスタントマンがやっている。それは別にいいんだけど、スタントマンとスタローンの体型が明らかに違うので「別人じゃねーか!」と冒頭から思わず声が出てしまう。あと気になったのは、飛行機の中で強盗団がめっちゃ発砲してる。まさかのコックピットでも発砲。それでも飛行機はピンピンしてたので、よっぽど頑丈な飛行機のようだ。
また、飛行機の爆発などでCGが入るが、これが中々にショボい。まぁそこは90年代の映画なのでしょうがないか。一方で、山岳のロケーションをフルに使ったアクションは新鮮で、見入ってしまった。スタローンがあまり強くないのも新鮮。山岳救助隊員があんまり強くてもおかしいもんね。喧嘩はあまり強くなくても力は強いようで、敵を持ち上げて天井のつららにぶっ刺したりしてる。グロいシーンだけど、なんかシュールでそこでまた少し笑ってしまった。
ただ、似たような背景の中で、展開もお約束的な王道アクションなので途中から少し飽きてくる。そういう意味ではクライマックスの興奮度は微妙だったかな。また、序盤で強盗団に上着をとられて寒さで死にそうになってたが、終盤、同じ山なのに半袖でピンピンしてるなど、細かいところで「え?」っと思う部分もある。
文句が多くなってしまったが、山を題材にした派手なアクションは、純粋にエンターテインメントとして楽しめた。興行的にもかなり成功したみたい。また、各所にあるツッコミ所もこの映画の魅力かなと思う。