満足度: 6点/10点満点 ★★★★★★☆☆☆☆
(※結末についてネタバレはありませんが、映画内のいくつかのシーンについて触れてます)
あらすじ
“イングロリアス・バスターズ”と呼ばれるレイン中尉(ブラッド・ピット)率いる連合軍の極秘部隊は、ナチスドイツの兵隊たちを相手に、次々と戦果を挙げていた。やがて彼らはパリでの作戦を実行に移すが……。
感想
最初の家族をかくまっているシーンでのやり取りにスリルがあり、シリアスなストーリー展開が伺える。……と思ったらその後すぐに、いきなりタランティーノ節が炸裂した紹介のカットインが入って笑った。あのシーンでそれまでのシリアスな空気がガラッと変わった。意図的にそうしていると思うけど。
これ映画館でアメリカ人が見たときどういう反応するのか気になる。「Yeah!!」とか「Hahaha!!」とかなるんだろうか。日本人が映画館で観たらポカーンとする人が多い気がする。私含めて。
前半はナチスを題材にした映画でこんなにエンターテイメント指向でいいのか?っていう雰囲気だった。特にブラピの仲間が出てきたところとか完全に必殺仕事人のノリだが。
一方で、後半はタランティーノ節が影をひそめてシリアス指向に戻っていたので、すこし中途半端な感じはした。ラストも予想がついた展開だったので、タランティーノ作品としては少し不完全燃焼かなとは思ったが、エンターテインメント作品として純粋に楽しめた。