満足度: 9点/10点満点 ★★★★★★★★★☆
あらすじ
仕事一筋だったテッド・クレイマー(ダスティン・ホフマン)に愛想をつかした妻のジョアンナ・クレイマー(メリル・ストリープ)は、ついに彼の元を去ることを決意する。残された子供のビリーと失敗や衝突を繰り返しつつも父子二人の生活を育んでいくテッドだったが、出て行った妻のジョアンナが子供を引き取ると言いだし、裁判で決着をつけることになる。
レビュー
※結末についてハッキリとしたネタバレはありませんが、映画の展開やシーンについて触れています
クレイマー(妻)とクレイマー(夫)の法廷闘争
夫のクレイマーさんと妻のクレイマーさんが争うから、原題が Kramer vs. Kramer なのか。邦題だけ見ても意味わからんかった。映画の感想だけど、まずメリルストリープが若い(笑)少し前に見た「イントゥ・ザ・ウッズ」の魔女役が私の最新のメリルストリープのイメージなので、そこのギャップを感じた。かなり昔の映画だが、髪型や服装などあまり古さを感じず、90年代の映画と言われても納得する雰囲気だと思った。
もちろんダスティンホフマンも相当若かったが、メリルストリープほど違和感は感じなかった。最初にフレンチトーストをつくるときに、パンを折りたたんで卵と牛乳にぶっこむとこが笑える。ただ、コミカルなシーンと合わせてシリアルなシーンもしっかり描き、ちゃんと伏線もあるのが素晴らしい。
家族や夫婦について考えるきっかけにも
特に、名作と呼ばれてるだけあって最後の終わり方が秀逸だなと感じた。色々な葛藤や衝突を乗り越えた過程を見た上での、あの終わり方だったので十分納得できるストーリー展開になっている。こういう終わり方は観ている方も素直に感動できるし好き。
あまりヒューマンドラマ的な映画は好みではないが、この映画はかなり楽しむことができたし、観た後に家族や夫婦について考えるきっかけにもなる、深い映画だと思う。