満足度: 8点/10点満点 ★★★★★★★★☆☆
(※結末についてネタバレはありませんが、映画内のいくつかのシーンについて触れてます)
あらすじ
イラク戦争でタリバンから悪魔と恐れられた、実在したアメリカ人スナイパーをもとにした戦争映画。
感想
軍隊映画での新人しごきの罵倒ってお決まりだよね。この映画の海兵隊の訓練でも、なかなかいい味出した罵倒が飛び出していた。まぁフルメタルジャケットには及ばないが、それでも個人的には印象的なシーンだった。字幕をつける方の才能にも脱帽。
私は銃や兵器には詳しくないので描写のリアルさはよくわからないが、戦場の緊迫した雰囲気はよく伝わってきた。きれいごとだけではなく、戦争の悲惨さとか兵士の葛藤とかもちゃんと描かれていたので、違和感無く映画にのめり込めた。
敵のスナイパーとの戦いも上手く演出で盛り上げていた。ただ1.9キロ?先からの狙撃のシーンは演出過剰だった気も……。しかしこれが実話だって言うからすごい。
ただ、戦場に心をおいてきてしまったところから回復までの過程が急な気がして、あんまり入り込めなかった。なんかカウンセリング行ったくらいだったような……他になんかあったっけ? あと、終わり方が少しあっさりしすぎてたかなと。まぁ伝記映画なのであんなもんかな。
と、文句ばっかり言っているが、印象的なシーンも多かったし「アメリカ最高!」みたいな映画ではなく戦争についてシビアかつクールに描いたところは良いなと思った。なかなかの良作だった。
ちなみに帰ってから主人公のクリス・カイルさんのことが気になって調べたら、俳優さんばりの男前だった。実績に加えてこのルックスだったら英雄になるわな。